自律神経失調症
突然ですが、まずは以下の項目をチェックしてみてください。
疲れやすい
微熱が続く
めまいがする、体がふらつく、足元がふわふわする感じがある
頭痛が消えない
耳鳴りがする、耳の詰まった感じがある
肩こりがひどい、背中も張っている
動悸・息切れが激しい
のどに異物感がある、のどが詰まる感じがある
皮膚のかゆみ、乾燥
汗をかきやすい
手足の冷えがきつい
目の疲れ、目が開かない
吐き気がする
腹部膨満感(おなかがいつも張った感じがする)
立ちくらみがある
病院で検査しても何も悪いところはなかったということはありませんか?
検査をした。
異常が無かった。
また検査をした、やっぱり悪いところは無かった。
でも調子が悪い。
あなたが次にする行動はなんでしょうか?
そのまま放置して、不快な日々を過ごしますか?
その都度薬を飲みますか?
それとも・・・
○そもそも自律神経とは
自律神経とはその名のとおり「自分を律する」神経のこと。
体温調整や呼吸・血圧の調整など、人間として生きる為の最低限の働きを、「自分で意識することなく勝手に制御してくれる機能」のことを指して使うことが多いようです。
解剖的には「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」に分類されます。
○ちょっと詳しく・・・
■交感神経系
交感神経系とは人間を活発にする神経系統。つまり、より活発に行動しようとする時に作用して欲しい神経系です。
交感神経の活動により、心拍数は上がり、筋肉の毛細血管は収縮し、運動する準備が整います。また気管支も拡がるので、酸素を取り込みやすくなります。
いわゆる興奮状態にある為、「ちょっと体を休めよう・・・・」とはなかなか思えません。(「興奮して夜も眠れない」という状態ですね。)
■副交感神経系
副交感神経系とは、体をリラックスさせてくれる神経系と考えてよいでしょう。
体の緊張がゆるみ、ゆったりと呼吸できており、呼吸も心拍もゆったりと行われている状態というとイメージしやすいでしょうか。
交感神経に対し、筋肉などの活動は低下させ、逆に内臓系の働きが活発になります。食事のあと、眠くなるのもその働きだと言われています。
疲れた体を休め、壊れた細胞を修復する際に働いて欲しい神経系です。
また、最近の免疫学の本に詳しい方ならば、アレルギーなども副交感神経の過活動という説も聞いたことがあるかもしれません。
○カラダのバランスを取ってくれる
自分自身で意識しなくても、外部環境や、体の内部の変化を感知し、ある範囲内で上手く調整(制御)してくれるのが、「自律神経」の働きなのです。
なので例えば・・・
「いやー、暑いってのはわかってたんだけど、つい夢中になってしまっててさー、うっかり汗腺開くの忘れてたら汗も出なかったんで、気付いたら39度くらいまで体温が上がってしまったよ。」
とか、
「ちょっと忙しくて、食事のあとの消化液を分泌するの忘れてたらねー、おなか壊してひどい目にあったのよ。」
○改めて、『自律神経失調症』とは?
『自律神経失調症』とは読んで字のごとく、『自律神経の調子が失われた』状態のこと。
自律神経のバランスが崩れることで、ヒトの体には様々な症状が現れるのです。
鍼灸治療は、その治療特性上、自律神経の働きを調える性質があります。
「年のせいですよ。」と言われた。
「他にも同じような症状の方が沢山いるんですよ。」と言われた。
できるだけ薬には頼りたくない。
当院にはそんな方々が来られています。お気軽にご相談下さい。